2008年04月28日
竹その3
風も息をひそめています。竹はゆっくりとその威厳に溢れた堂々たる頭を下げ、消え入りそうな声で答えました。「ご主人様、切り倒さなければ私を使えないのであれば、どうぞ、御心のままになさって下さい。切り倒して下さい」「竹よ、愛しい竹よ、お前からも葉も枝も切り落とさねばならない」「ご主人様、ご主人様、どうかそうは勘弁して下さい!私を切って、地面に倒し、しかも枝や葉も取り去ってしまわれるのですか?」「竹よ、そうしなければ、お前を使うことはできないのだ」太陽は姿を隠してしまいました。じっと耳を傾けていた蝶も、恐ろしくなって飛び去ってしまいました。
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